あけましておめでとうございます。
今年の年末年始はとにかく天気が悪かった。。。
こんな天気だとなんか晴々した気持ちになれないね(^_^;)
でも今年も頑張って活動して行きますよ! ライディングを楽しむライダーのため、それを突き詰めるライダーのため、バイク業界のため、レース業界のために・・・一人でもバイクに乗るの楽しい!!と思える人を増やしていきたい。
RSGは色々やっているけど、やはり根底はライディングレクチャー、コーチング。
全てはここから始まる。。タイヤであり、メンテであり、物販でありすべてここから。。。
レーシングライダーとしてレースを追いかけていた昔も、レースからレースのインターバルは、あっという間で気がつけばシーズンが終わり、さあ来年のスポンサーどうしよう・・・みたいな日々だった。
今はといえばスクールなどのイベントからイベントへ。。。合間にチームはレースを追っかけているのでインターバルもなく、あっという間の1年・・・(+_+)
そんな体力勝負の1年が今年も始まろうとしています。
体はあちこちガタがきていますが(笑)、参加していただいてるライダーの人たちが、毎年確実に上手くなっているのを見るとまだまだ頑張らんと!!と思ってしまうのです(^^)/
参加者がボソッと言う事があります。。。
「〇〇さんは始めてサーキットを走って何ですぐにあんなタイムが出るんですかね・・??上手いですよね〜」 (羨ましそうに・・・悔しそうに・・・そして何故か寂しそうに・・・・笑)
確かにSPA直入などは、毎周しっかりと自分のタイムがわかるので、「タイム(速さ)=技術の高さ」と思いがちですが、僕が今まで見た限り10人中8.9人はそれは上手さではなく、「スピード感覚」の差です。スピード感覚は人それぞれ持って生まれたレンジがあるようです。
例えば、高速道路を車で走っていて100kmでも怖いと思う人がいると思えば、180kmでも何ともないという人もいます。 (想像力の違いと言う人もいますが・笑)
走ってすぐにタイムが速い人は、持っているスピード感覚が「高い」のですね。
怖くないから速いスピードまで上げられ、怖くないから進入スピードも高く出来るわけです。
進入スピードが上げられれば自然とコーナーリング中のバンク角も深くなるわけです。 これは技術とはずいぶん違います。
ある程度のタイムまでは『技術の差』ではなく『スピード感覚の差』で出ます。
ある程度のタイムとは、最近のSSマシンで言えばSPA直入なら50秒位まで。
HSR九州なら1分15秒くらいまで、APだと2分10秒位まででしょうか・・・。 こんな一般的にかなり速いタイムまで技術がなくても出てしまうんです。
逆にいえばこれ以上のタイムは、技術がないとなかなか縮まらないと言う事です。
数回走っていきなりこんなタイムで走られたら、何年もかけて少しずつレベルを上げてきた人からするとそりゃ悔しいし、寂しくなるのも良くわかります(涙)。 しかし安心して下さい、スピード感覚の高い人は、確かにある程度速いタイムは最初から出ますが、そこからが苦労する人が多いです。
また恐怖感が低いせいでどうしても「行き過ぎ」とか「やり過ぎ」が多くなり、タイムが安定しないのです。 そして気持ちのいい走りをしたくなるのでなかなか習った事が身にならないという事も起こります。 (ライディングは我慢しないといけないポイントも沢山あるのですよ。。)
とどうなるか・・・気持ち良く走れば走るほどタイムが頭打ちするので面白くななり、いつの間にかいなくいなったりします(泣)。
では『スピード感覚』が低い人はどうかと言えば、恐怖感が強いのでなかなかタイムは縮まらないでしょう(俗に言うビビリミッター・笑)。 でもサーキットのコーナーのR(半径)は毎周同じなので(当たり前だが)、少しずつ「慣れ」 は 「自信」に繋がっていきます。 そして怖いおかげ(?)で「気合で走る!」みたいな事がないので、確実に習った事をが出来るようになって行くのですね。 ある意味このほうが楽しいし何より上手さ、速さをしっかり掴んでいるのでそのコツはもうそのライダーのものです!
RSGがスクールを始めてもう8年位になりますが、そういった意味で印象深い3名のライダーを紹介しましょう。
3人とも例外なくいきなり速く走れたライダーではありませんでした。。。それどころかとても怖々乗っている感じがすごく出ていて、タイムも明らかに遅い部類だったのです。。。
1人目のライダーは、街乗りで上手くなりたいからと30代後半からサーキットのスクールを走り始め、2年間SPA直入に通い詰めました。 年間35回以上通ったと聞きました(どんだけ〜)。
スクールにも欠かさず参加し、その経済力と暇さ加減にも敬服しますが(笑)、その情熱が3年目、4年めに花開き47秒台も記録するライダーになりました。55秒を切るのにかなりの時間が必要だったライダーが、憧れの47秒を出したというのはインストラクターとして最高の嬉しさでした。
更にその後仕事も忙しくなり年に数回しか走りに行けない状況になっても、行った時には必ず48台では走れているようです。 転倒も知る限りでは1回しかしていないと思います。 確実に安全に速く走る技術、コツを掴んでいるわけですね。
二人目は、いつも自分のテーマを決め、5年も6年も落ちることなく少しずつレベルを上げているライダーです(これは本当にすごい!)。
このライダーは少しずつ50秒までタイムを刻んで来た時に、一般道で大腿骨骨折などの大事故に会い数ヶ月入院しました。 もちろんサーキットも1年間は走れませんでした。
しかしその後またサーキットに復帰し、落ちたタイムを少しずつ上げながら同じペースで練習する事1年。 ついにまた自己ベストを更新するまでになったのです。
このライダーが興味深いのは(ごめんね。。。)、事故後のライディングの方がはるかにいい走り方になっている事。 休み中に自分や他の人の走りをビデオで見ることでいいイメージトレー二ングになってていたんでしょう。 (この人も40歳後半です(*^^)v)
しっかり練習をするスポーツ選手に「煮詰まる」(頭打ち)という現象がありますが、少しインタ−バルを開けてフレッシュな気持ちで競技再開するといい結果出る典型です。
トップアスリートでもモチベーション低下による引退、そして復活後の方が記録が伸びる選手がいますね。
最後はバイクデビューを49歳でサーキットで迎えた遅咲きのライダー。
若いころから乗っていた人と違い操作の自信のなさからか、どうしても怖さが付きまといますが少しずつ克服してきています。
現在3年位経っていますが、デビューの遅さと、あまり練習できないハンディをビデオを見てのイメージトレーニングと走りを考えることで理論的にイメージを固め、着々とレベルを上げています。
このライダーは前の二人と違い感覚だけで乗れる時代を経験していません。 だからこそ僕の興味深い観察対象なのです(とても失礼!)。 「気合」で走る勢いはありませんが、理論&イメージでどこまで上達を続けるのかとても楽しみなのです。 こんなライダーとライディングの話をするのはとても楽しいです。
スポーツはとてもイメージが大切です。
日曜日の夜遅くにやっている「GET SPORTS」という番組を知っていますか? 僕は大好きで欠かさず録画して見るのですが。 そこに出てくるトップアスリート達が自分の動作やプレーを感覚的(イメージ的)な言い回しで、しかしとても上手にを話をします。 時には筋肉細胞レベルを動かす所まで(驚)!
体を動かすのは全て脳神経からの伝達です。 体の反射反応以外はすべて脳の指令によって動いているのですから、正しいレベルアップの方向性をイメージできるアスリートが必ず上達の道を歩んでいるのが良くわかります。
バイクライディグは自分の体が走る訳ではなく、走ってくれるマシンが選手との間に入っています。それを上手く操作しなければならないので他のスポーツよりはるかに複雑です。 複雑さや恐怖が付きまとうライディグスポーツは普通に走れるまでに時間がかかってしまうのも無理はありません。
更にそれを人の処理能力を超えたスピード域で行う訳ですからイメージがとても大切になるのです。
上達する人の特徴は、具体的なライディグの話を良くする人。
(逆に言えば考えていな人、イメージが出来あがってない人は話す事がないとも言えます。)
そして理論的な合理的な考え方が出来る人。
(走りだけではなく練習方法や、どうすれば楽しんで続けていけるかが理にかなっている。)
・・・またいつものごとく終わらないブログになってしまったけど(イメージが膨らみすぎるんですね〜苦笑)、コーチングって本当に面白い。
人それぞれ、100人のライダーには100通りのコーチングが存在します。
今年も僕は、ライダーをしっかり観察し、そのライダーが上達する道を一生懸命イメージし、合理的なアドバイスを送れるよう切磋琢磨します。 それが僕のレベルアップです。
バイク人口は減少しているらしいけど、上の3人のようなライダーが少しでも増えてくれればバイク業界もいい意味での成熟産業になっていくんじゃないかな。。。。
今年もライダーの皆さんよろしくね!!
文中の写真は本文と関係ありません。
今年の年末年始はとにかく天気が悪かった。。。
こんな天気だとなんか晴々した気持ちになれないね(^_^;)
でも今年も頑張って活動して行きますよ! ライディングを楽しむライダーのため、それを突き詰めるライダーのため、バイク業界のため、レース業界のために・・・一人でもバイクに乗るの楽しい!!と思える人を増やしていきたい。
RSGは色々やっているけど、やはり根底はライディングレクチャー、コーチング。
全てはここから始まる。。タイヤであり、メンテであり、物販でありすべてここから。。。
レーシングライダーとしてレースを追いかけていた昔も、レースからレースのインターバルは、あっという間で気がつけばシーズンが終わり、さあ来年のスポンサーどうしよう・・・みたいな日々だった。
今はといえばスクールなどのイベントからイベントへ。。。合間にチームはレースを追っかけているのでインターバルもなく、あっという間の1年・・・(+_+)
そんな体力勝負の1年が今年も始まろうとしています。
体はあちこちガタがきていますが(笑)、参加していただいてるライダーの人たちが、毎年確実に上手くなっているのを見るとまだまだ頑張らんと!!と思ってしまうのです(^^)/
参加者がボソッと言う事があります。。。
「〇〇さんは始めてサーキットを走って何ですぐにあんなタイムが出るんですかね・・??上手いですよね〜」 (羨ましそうに・・・悔しそうに・・・そして何故か寂しそうに・・・・笑)
確かにSPA直入などは、毎周しっかりと自分のタイムがわかるので、「タイム(速さ)=技術の高さ」と思いがちですが、僕が今まで見た限り10人中8.9人はそれは上手さではなく、「スピード感覚」の差です。スピード感覚は人それぞれ持って生まれたレンジがあるようです。
例えば、高速道路を車で走っていて100kmでも怖いと思う人がいると思えば、180kmでも何ともないという人もいます。 (想像力の違いと言う人もいますが・笑)
走ってすぐにタイムが速い人は、持っているスピード感覚が「高い」のですね。
怖くないから速いスピードまで上げられ、怖くないから進入スピードも高く出来るわけです。
進入スピードが上げられれば自然とコーナーリング中のバンク角も深くなるわけです。 これは技術とはずいぶん違います。
ある程度のタイムまでは『技術の差』ではなく『スピード感覚の差』で出ます。
ある程度のタイムとは、最近のSSマシンで言えばSPA直入なら50秒位まで。
HSR九州なら1分15秒くらいまで、APだと2分10秒位まででしょうか・・・。 こんな一般的にかなり速いタイムまで技術がなくても出てしまうんです。
逆にいえばこれ以上のタイムは、技術がないとなかなか縮まらないと言う事です。
数回走っていきなりこんなタイムで走られたら、何年もかけて少しずつレベルを上げてきた人からするとそりゃ悔しいし、寂しくなるのも良くわかります(涙)。 しかし安心して下さい、スピード感覚の高い人は、確かにある程度速いタイムは最初から出ますが、そこからが苦労する人が多いです。
また恐怖感が低いせいでどうしても「行き過ぎ」とか「やり過ぎ」が多くなり、タイムが安定しないのです。 そして気持ちのいい走りをしたくなるのでなかなか習った事が身にならないという事も起こります。 (ライディングは我慢しないといけないポイントも沢山あるのですよ。。)
とどうなるか・・・気持ち良く走れば走るほどタイムが頭打ちするので面白くななり、いつの間にかいなくいなったりします(泣)。
では『スピード感覚』が低い人はどうかと言えば、恐怖感が強いのでなかなかタイムは縮まらないでしょう(俗に言うビビリミッター・笑)。 でもサーキットのコーナーのR(半径)は毎周同じなので(当たり前だが)、少しずつ「慣れ」 は 「自信」に繋がっていきます。 そして怖いおかげ(?)で「気合で走る!」みたいな事がないので、確実に習った事をが出来るようになって行くのですね。 ある意味このほうが楽しいし何より上手さ、速さをしっかり掴んでいるのでそのコツはもうそのライダーのものです!
RSGがスクールを始めてもう8年位になりますが、そういった意味で印象深い3名のライダーを紹介しましょう。
3人とも例外なくいきなり速く走れたライダーではありませんでした。。。それどころかとても怖々乗っている感じがすごく出ていて、タイムも明らかに遅い部類だったのです。。。
1人目のライダーは、街乗りで上手くなりたいからと30代後半からサーキットのスクールを走り始め、2年間SPA直入に通い詰めました。 年間35回以上通ったと聞きました(どんだけ〜)。
スクールにも欠かさず参加し、その経済力と暇さ加減にも敬服しますが(笑)、その情熱が3年目、4年めに花開き47秒台も記録するライダーになりました。55秒を切るのにかなりの時間が必要だったライダーが、憧れの47秒を出したというのはインストラクターとして最高の嬉しさでした。
更にその後仕事も忙しくなり年に数回しか走りに行けない状況になっても、行った時には必ず48台では走れているようです。 転倒も知る限りでは1回しかしていないと思います。 確実に安全に速く走る技術、コツを掴んでいるわけですね。
二人目は、いつも自分のテーマを決め、5年も6年も落ちることなく少しずつレベルを上げているライダーです(これは本当にすごい!)。
このライダーは少しずつ50秒までタイムを刻んで来た時に、一般道で大腿骨骨折などの大事故に会い数ヶ月入院しました。 もちろんサーキットも1年間は走れませんでした。
しかしその後またサーキットに復帰し、落ちたタイムを少しずつ上げながら同じペースで練習する事1年。 ついにまた自己ベストを更新するまでになったのです。
このライダーが興味深いのは(ごめんね。。。)、事故後のライディングの方がはるかにいい走り方になっている事。 休み中に自分や他の人の走りをビデオで見ることでいいイメージトレー二ングになってていたんでしょう。 (この人も40歳後半です(*^^)v)
しっかり練習をするスポーツ選手に「煮詰まる」(頭打ち)という現象がありますが、少しインタ−バルを開けてフレッシュな気持ちで競技再開するといい結果出る典型です。
トップアスリートでもモチベーション低下による引退、そして復活後の方が記録が伸びる選手がいますね。
最後はバイクデビューを49歳でサーキットで迎えた遅咲きのライダー。
若いころから乗っていた人と違い操作の自信のなさからか、どうしても怖さが付きまといますが少しずつ克服してきています。
現在3年位経っていますが、デビューの遅さと、あまり練習できないハンディをビデオを見てのイメージトレーニングと走りを考えることで理論的にイメージを固め、着々とレベルを上げています。
このライダーは前の二人と違い感覚だけで乗れる時代を経験していません。 だからこそ僕の興味深い観察対象なのです(とても失礼!)。 「気合」で走る勢いはありませんが、理論&イメージでどこまで上達を続けるのかとても楽しみなのです。 こんなライダーとライディングの話をするのはとても楽しいです。
スポーツはとてもイメージが大切です。
日曜日の夜遅くにやっている「GET SPORTS」という番組を知っていますか? 僕は大好きで欠かさず録画して見るのですが。 そこに出てくるトップアスリート達が自分の動作やプレーを感覚的(イメージ的)な言い回しで、しかしとても上手にを話をします。 時には筋肉細胞レベルを動かす所まで(驚)!
体を動かすのは全て脳神経からの伝達です。 体の反射反応以外はすべて脳の指令によって動いているのですから、正しいレベルアップの方向性をイメージできるアスリートが必ず上達の道を歩んでいるのが良くわかります。
バイクライディグは自分の体が走る訳ではなく、走ってくれるマシンが選手との間に入っています。それを上手く操作しなければならないので他のスポーツよりはるかに複雑です。 複雑さや恐怖が付きまとうライディグスポーツは普通に走れるまでに時間がかかってしまうのも無理はありません。
更にそれを人の処理能力を超えたスピード域で行う訳ですからイメージがとても大切になるのです。
上達する人の特徴は、具体的なライディグの話を良くする人。
(逆に言えば考えていな人、イメージが出来あがってない人は話す事がないとも言えます。)
そして理論的な合理的な考え方が出来る人。
(走りだけではなく練習方法や、どうすれば楽しんで続けていけるかが理にかなっている。)
・・・またいつものごとく終わらないブログになってしまったけど(イメージが膨らみすぎるんですね〜苦笑)、コーチングって本当に面白い。
人それぞれ、100人のライダーには100通りのコーチングが存在します。
今年も僕は、ライダーをしっかり観察し、そのライダーが上達する道を一生懸命イメージし、合理的なアドバイスを送れるよう切磋琢磨します。 それが僕のレベルアップです。
バイク人口は減少しているらしいけど、上の3人のようなライダーが少しでも増えてくれればバイク業界もいい意味での成熟産業になっていくんじゃないかな。。。。
今年もライダーの皆さんよろしくね!!
文中の写真は本文と関係ありません。
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