レースウイーク・・・・
全日本選手権は金曜日からレースのスケジュールが始まる。
僕が走っていたころは、木曜日から公式練習が始まっていたので仙台のSUGOでレースがある時には火曜日には九州を出発していた(!)もんだが、今は木曜日に開催地に入り機材の搬入をする。
金曜日に公式練習が2回、土曜日に予選。 日曜日に決勝だ。
こんな感じでレースのある週はずっとレースという感じなので『レースウイーク』という言葉があるけど、10月31日(日)は違う意味でレースウイークだった。
鈴鹿サーキットではMFJ GPという全日本選手権の最終戦が開催された。(今シーズン全日本のポント獲得者だけが出場権のあるレース)
一方九州オートポリスでは&サウスエリア選手権(国際ライダー)&九州選手権(国内ライダー)の最終戦。
九州のレースにはRSGから5名のライダーが出場したがミナキはさすがにMFJ GPを欠席するわけにもいかず鈴鹿へ。
しかし九州では国内の川嶋がシリーズリーダーで最終戦を迎えていたので、昨年のミツ(岡村)に続いて2年連続のチャンピオンの期待がかかっていたし、その他のライダーにもここでは書ききれない程のプロローグがあっての最終戦だったので、本当に後ろ髪を引かれるどころか体半分を九州に残して行きたい程の気分だった(泣笑)。
【昨年はST600初年度で目立った成績を残せなかったが今シーズン急成長し、見事九州チャンピオンを獲得した川嶋選手。 おめでとうー! 来年は国際ライダーとして更なる飛躍を期待する】
選手権ライダーと言われるレーシングライダーたちは、生活の全てをレースに向け、ライディングの究極をある意味命がけで求めて行く。
お金がないと練習もままならないスポーツなだけにライダーは生活を懸けなくてならなくなる・・
そして安全のマージンを削っていかなければ究極にはたどり着けない・・
そんな因果なスポーツがモータースポーツだ。
そんな全てを懸けるからこそやりがいがある。
時代なのか「そんな何か」に懸ける若者を今ではそう見かけないが、レースの現場に行けば情熱を持った若者がまだ沢山いる。
今のレース界に全てを懸けるだけの見返り(報酬・生活)があるかといえば正直かなり確率は少ないと思う。 でも見返りがあるからやるのか・・・
『やりたいからやる』 ・・・
『山があるから昇る』この言葉は肯定的にとらえられるけど、『走りたいから、競り合いたいから走る』これもいいんじゃないかと思う。
真っ直ぐに何かに熱中することは必ずその人間の核となって、いつか何かの形で現れると僕は思っている。
がんばれ全国の選手権ライダー達。
【伊藤真一選手 全日本卒業の年。 パンフレットもクレデンシャルもなにか『伊藤真一リサイタル』みたいになっていた(笑)。 しかしやはりスターだし、そして速い!! 各ライダーが留年を期待していた・笑】
【年間エントリーをしていないRSGはいつもテント村で戦っているが、MFJGPとなるとエントリー台数も限られているので、ピットを割り振ってもらえた。 これはやはり快適! 来年は年間エントリーしたいものだ。】
【今回レースに同行してもらったのがモトジャンキー代表の中尾君。 彼は過去にはウイズミーやRSCでレースメカニックをしていた人物。 RSC時代には中富選手がGP250で全日本チャンピオンを獲得した時にメカを担当、8耐でも玉田&バロス組のメカニックをやったりと生粋のレースメカだ。
今回鈴鹿での初全日本で11位を獲得できたのも中尾メカの力が大きかった。 現在は熊本で『モトジャンキー』というお店を経営しているので熊本の方は覗いてみてください。 優しい田舎っぽいスローなテンポで迎えてくれるでしょう・笑】
【急遽手作りの『モトジャンキー』ステッカー。 テルルハニービーの野田弘樹選手との11位争いに最終Lapで競り勝てたのもこのステッカーが後押しいてくれたかな。】
【ヒットマンRC甲子園の中富選手。 メカの中尾くんと仲良しの事もあり頻繁に遊びに来てくれた。
かれはSBK(スーパーバイク世界選手権)に出ていた事もあるトップライダー。 ダンロップタイヤのテストを担当しているので、ライディングにおけるタイヤの使い方など、彼の走りの考え方を質問攻めにしてみたが、その全てに的確に応えてくれた。 流石に言葉を持っている。】
【今年ST600チャンピオンを獲得した山口辰也選手。 玉田選手が激励に訪れTVカメラやらでここだけ人だかりだった。 さすがにベテランだけあってリラックスしてる。 彼とはスクールイベントで一緒に仕事をしたり、フィービーテントにマッサージに来たりと何かと縁があるので応援していた。】
【今回ポールtoフィニッシュを飾ったSP忠男レーシングの大崎選手。 後半戦は強かった! かれも福岡出身。 ミナキが全日本に上がった年くらいにHSR九州を走り始め、すぐに僕より1秒くらい速いタイムを出して驚いた記憶がある】
【そして鈴鹿全日本初登場のミツこと岡村光矩選手。 今回はマシントラブルから始まり、そしてライディングの壁にぶつかった。 一気に駆け上がってきた2年間。 どこで止まるかと興味津津に見てきたがようやく本当の意味でアスリートとしての苦しみにぶつかったレースだった。
本人は優勝争いでもしてやろうという意気込みで乗り込んだ鈴鹿だったが、実際には激しい11位争いをする事に。 しかしチェッカー後には今までで一番泣いていたミツ。 これこそがやっている事の意味だとボクは思う。 自分が必死にやり通したことで泣ける事って皆さんにはあるだろうか・・・】
【初めてのピットウォーク参加。 照れくさくて嫌がっていた。 「サイン頼まれたらどうしよう・・」 「普通に書いとけばいいんだよ! 笑」 横のJKは隣のチームの子たち。 やっぱり華やかだね】
【おまけ・・・コンビニに止まっていたフエラーリーのトランポ!! GT選手権でもあるんだったかな?
しかしコンビニには気味の悪いほどデカイし、邪魔・笑】
【そして九州の熱いレースにミナキは電話のしっぱなし。 今年新加入で4耐にも出場しファン(?)も多い。シンディーこと中迫選手。 ついに最終戦で初優勝を飾った!。 おめでと−! 彼はRSG一番のライディングオタク。 ミナキに毎週のように電話してくる。 「ちょっと考えたんですけど、今いいですか・・?」 byシンディー 笑】
【今回はエリア選手権に出場のカマちゃんこと蒲谷選手。 スクールたたき上げで選手権まで駆け上がったライダー。 今年は4耐第一ライダーでもあり、来年は4耐制覇を目指す。 年齢はベテランの域に達しているけど、スピリッツはチーム一番かも。 ミニバイクと選手権を同じモチベーションで戦ってしまうメンタルの持ち主。 「ぶつかるのが楽しかった!」 汗】
【今回からレース復帰で新加入のショウゴこと西山選手。 今回じわじわとタイムを伸ばしついに久しぶりに自己ベストも更新した。 メンタルが安定しているようでじっくり熟成させれば来年は面白い事になりそうな国際ライダー】
【今回は3位バトルの末転倒したが妙に嬉しそうだったケンゴこと国際ライダーの東野選手。 彼こそ本当にスクールたたき上げと言ってもいいかもしれない。 夜中までライディングの話をした事がどれだけあることか。 そのおかげかRSGスクールのインストラクターも時々努め、今年はライディング、メンタルともに一皮むけたと思える。 本人もそれを実感してか転んでも『ニヤっ』】
【また来年もがんばろうね・・・コムギ】
最後はつちのこブログ風動物ネタで癒しをねらうJMでした。
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