ミナキのつぶやき

Dr.ミナキの目線・回診録
たま〜に つぶやきます

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2018/02/13 (火) | -
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全日本第2戦のもてぎ大会では、転倒に巻き込まれながらもポイントを獲得して現在ランキング2位を死守している岡村選手。
前戦の地元オートポリスでの初優勝は大騒ぎでした。

岡村にとってこの6年は短かったのか長かったのか。。。


ただの街乗り小僧にしてはやけにブレーキングが上手だった彼を、選手権に誘ったのが2008年。
その年の夏に本格的にサーキット走行を開始した。


HSR九州を走る岡村。
ストップ&ゴーのこのコースしか走らせなかった。



半年でメキメキレベルを上げ、翌年の2009年九州選手権へフル参戦開始。
2年間で結果を出せと両親に言われ、レース経験を積めるからとST600の国内、国際両クラスにWエントリーした。
レース経験もないライダーが一日2レースとかちょっとありえなかったが、とにかく2年で!!、が彼の頭にはあったんだろうね。
そして初戦でいきなりWウイン! 
あの頃から決勝で自分の力を出し切るメンタルの安定度は抜群だったね。 
ちゃんと走れたレースはほぼ優勝。 サーキットを走り出して1年のライダーがベテラン勢を抑えて九州の国内国際のWチャンピオンを獲得した衝撃のシーズンだった。

更にフィービーのサポートのおかげで、鈴鹿4耐にも参戦。 鈴鹿NGK杯では17秒を出してぶっちぎりで優勝した。

2009年は教えれば教えるほど吸収して、結果も出してどんどん速くなったね。
岡村はスピード調整能力が良くて、常に同じ走りが出来る。 同じ走りが出来るという事は、さっきの周と今の周のどちらがいいのか分かると言う事。
それとバランス感覚がすごくいい。 通常膝を擦って走ると路面への押しつけ具合でバンク角や体の落とし具合をコントロールするので、それなりにバンクセンサーは減るものだけど、岡村は1年使ってもほとんど減らない。 上手にバイクと上体のバランスを取っているんだろうね。  




ミニバイクコースでも練習会をした。
岡村は1回走りだすと延々と走り続けていた。





鈴鹿4耐前、練習不足を補うためのビデオ研究。
手前右はこの後国際ライダーまで上がり、チームSUGAIから8耐にも参戦した蒲谷選手。
彼もバイクに乗り始めて数年で8耐まで駆けあがった異色のライダー。
免許取得はなんと三十代後半!




2010年は全日本デビューのオートポリスで予選5位。(決勝中止)。 鈴鹿MFJGPは11位。
2年で結果が出るスポーツなんてあるわけないだろ!・・・とよく話したけど、「やめる訳にはいかない結果」を出した2年間だったね。

まだまだトップライダーのライディングをしていない彼が、壁に当たらずにどこまで伸びるんだろうと興味津津見ていたけど、2011、2012年にRSG&ドリーム北九州でフルエントリーした年がそれだった。。。
悪いところは明らかなんだけど圧倒的に経験が足りない彼は、それを修正する引き出しを持っていなかったね。 それとギリギリのチーム体制で選手としての余裕を持たせて上げられなかった。 
でもあの2年で考える事の大切さが身に沁みたと思う。 

昨年はそれまでお世話になったホンダさんには本当に申し訳なかったけど、レースを続けられるかどうかの瀬戸際の中で、レンタル移籍でツキギさんに預けたアジアチャレンジだった。 
初めてのコース、初めてのカワサキマシンで色々勉強出来たことで走りの幅が広がったよね。 本当によく伸びてくれたと思う。
アジア選手権のオートポリスラウンドで走りを見た時、ずっと課題だったコントロール力が上がっているのに驚いたよ。


レースを始めて5年で海外のレースを体験出来るなんて幸せだ。



今回の優勝は、地元サーキット、昨年も履いてたDL、と有利な要素はもちろん多かったけど、それを勝ちきるメンタルの優秀さは相変わらずだった。 『勝つイメージしかないです!』 とまだたいしてタイムが出ていない時から公言していた。 アスリートとしてプラスのイメージを持つほど大切な事はないからね。 充分ありえるな・・・と思っていた。

まだまだライディングを進化させないと。。。と心配のネタは多いけど、最近の走りを見れば伸びシロはまだまだあるから、どんどん進化させてチャンピオンを取って欲しいね!


そしてもう一人嬉しいライダーが!
オートポリス、もてぎレース1、更にタレントカップといきなり連続で優勝した九州のライダー。
そう鳥羽海渡くん!
NSF100でスクールに来ていた頃を思い出すな〜
スクールの模擬レースで、CBR1000RRに乗るボクに負けて、微妙な表情をしていた海渡くん。。。



まだ背がちっこい海渡、向かって右には今年も鈴鹿4耐にチャレンジする尚樹。
みんな頑張れ!!



彼はあまり喜怒哀楽を表に出さないけど、そもそも心の振幅の幅が少ないのかもしれないね。
それが大会本番でいつもの実力を出せる最近の若いスポーツ選手の特徴だな。。


全日本を制した九州のニューヒーロー二人。

「しっかり先を見て」。。。そして「じっくり今の自分を進化」させて欲しいな。。。













 


2014/05/14 (水) 00:22 | -
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2018/02/13 (火) 00:22 | -
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